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山梨県甲府市丸の内3−32−15

鍼灸とはknowledge

鍼灸の基礎知識


 世界中で都市化が進み、ストレス、アレルギー、
 慢性疲労など、先進国特有のトラブルや
 生活習 慣病が蔓延しています。
 薬物投与や外科治療で対処してきた
 西洋医学では治せない、病気ではない 
 けれど「何となく不調」。そんな症状を訴える
 人々が、子どもから高齢者まで、幅広い層で増加
 しています。 慢性疲労社会のなかで、古くからの
 医療が見直され始めていますが、なかでも
 東洋医学の中核を 成す治療法
 「鍼灸(しんきゅう)」は世界中で注目され、
 「鍼灸」のメカニズム研究も各国で進められて
 います。 
 古くて、現代人にとって新しい「鍼灸」のことを
 もっと知りたい!おばあちゃんおじいちゃんの
 世界と思われていた「鍼灸」は今、
 新たなステージを迎えつつあります。

鍼灸は身体を診る医学


鍼(はり)
灸(きゅう)

 東洋医学は、身体をひとつの小宇宙として
 とらえ、そのバランスが崩れたときに「病」が
 発症する と考える医学です。
 鍼灸はその東洋医学の治療法の一つで、
 身体の変化を手で触れながら観察して
 状態を把握し、鍼や灸を施すことで身体の
 バランスを整えて機能回復をはかる治療法です。
 近年、高齢化、生活習慣病の増加などにより、
 「未病治(病気になる前の細かな身体情報を基に
 病気の予防や治療を行うこと)」の考え方が
 広まる中、世界各国の医療関係者やWHO
 (世界保健機関)などが鍼灸に注目し、
 メカニズムの研究も進められ、科学的根拠のある
 治療法 として注目されています。 
 鍼灸の起源は石器時代の中国に遡り、
 日本に伝わったのは奈良時代。
 中国の僧侶が仏典とともに鍼灸の医学書を
 携えてやってきたとされています。
 平安から室町時代にかけて、鍼灸や漢方
 といった中国医学が日本社会に定着し、
 江戸時代に入ると、鎖国の影響もあり、
 鍼灸は日本の伝統 医学として独自の進化を
 遂げていきます。
 その後、医学界に大きな影響をもたらした 
 『解体新書』が登場し、明治になると政府の
 西洋化政策によって、西洋医学が台頭しますが、
 鍼灸はその効果から、民間医療として強い支持
 を得てきました。
 鍼治療では、通常、直径0.12〜0.18mm程度の
 極めて細いステンレス製の鍼を使います。
 管鍼法といって円形の金属あるいは合成樹脂製
 の筒を用いる方法か、筒を使わない方法が
 ありますが、どちらも殆ど痛みはありません。
 子供向けの小児鍼は、鍼を皮膚に接触させたり
 押圧させたりして治療します。
 灸に使うもぐさは、ヨモギの葉を乾燥させて葉の
 裏側の部分だけを集めたものです。
 灸の方法には、もぐさを直接皮膚の上に乗せて
 着火させる直接灸と、皮膚との間をあけて行う
 間接灸などがあります。間接灸は、皮膚との間に
 味噌や薄く切ったしょうが、にんにくなど、
 熱の緩衝材になるものを入れたりして熱さを
 和らげますので、比較的気持がよいものです。
 この他にも、灸頭鍼といって、鍼の先端に
 そら豆ほどの大きさのもぐさを取り付けて
 点火する方法もあります。
 灸は鍼灸師の指示に従えば、自宅でも
 行うことができます。

鍼灸の効果

鍼灸が効果的な症状や疾患

運動器系疾患
消化器・呼吸器系疾患
疼痛性疾患
循環器系疾患
泌尿器&産婦人科系疾患
感覚器系疾患
小児疾患
その他
 現在、鍼灸治療を受ける患者さんの多くは、
 腰痛や肩こり、ひざの痛みを持った方なので、
 鍼灸は、こうした運動器の症状だけにしか
 効かないと考える方も多いのですが、痛み
 だけでなく、身体のさまざまな疾患に効果が
 あります。 近年の研究では鍼灸で身体の一部を
 刺激すると、中枢神経の中にモルヒネのような
 役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が
 放出される ことが解りました。このホルモンが、
 痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。
 また、鍼灸 刺激は神経を刺激して血行を
 促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物
 として排出する作用 も持っています。
 また、自律神経に効果的に作用し、胃腸や
 心臓・血管などに作用しその働きを調節します。
 最近では、ヒトの持つ免疫力を賦活させる
 働きについても様々な研究がなされ効果も
 期待されています。
 1997 年には、NIH( アメリカ国立衛生研究所)
 から、鍼灸療法の病気に 対する効果とその
 科学的根拠を認める見解が発表され、
 WHO( 世界保健機関) でも、様々な症状や疾患
 について、鍼灸療法の有効性を認めています。
 WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を
 認めた病気には、次のものを挙げています。
 肩こり、五十肩、腰痛、頸椎症、
 変形性膝関節症、腱鞘炎、テニス肘etc.       便秘、下痢、痔疾、慢性胃炎、食欲不振、
 気管支喘息、鼻炎、感冒、扁桃炎etc.          頭痛、坐骨神経痛、術後疼痛、
 ヘルペス後神経痛、三叉神経痛etc.          低血圧症に伴う諸症状、冷え性、
 本態性高血圧症etc.
 月経異常、更年期障害、逆子、不妊、
 インポテンス、失禁症etc.
 仮性近視、眼性疲労、メニエール病、耳なり、
 難聴etc.
 夜尿症、小児神経症、消化不良etc.          不眠症、肥満、自律神経失調症、片麻痺、
 顔面神経麻痺、アレルギー疾患etc.

鍼灸師は国家資格

 鍼灸の治療を行うには はり師 きゆう師 という
 国家資格(厚生労働大臣免許)が必要です。
 通常、高等学校を卒業後、厚生労働大臣・
 文部科学大臣が定めた専門学校や大学などの
 教育機関で 3年以上の間に、知識や技術を
 習得し、さらに国家試験に合格することで免許を
 取得することが できます。
 高齢化社会やストレス社会の中で、鍼灸が
 様々に注目され、老人医療やスポーツ医療
 など鍼灸師の活躍の場が広がるなか、
 多様化するニーズに対応できる鍼灸師の
 育成が、ますます 求められています。
 鍼灸の教育機関では、新たな時代のニーズに
 応え、社会に貢献できる優秀な 鍼灸師を
 育成するために、教育の質の向上に力を
 注いでいます。

ツボってなに?

ツボの位置が世界で標準化

<主なツボ( 経穴) >

合谷(ごうこく)―@
内関(ないかん)―A
三陰交(さんいんこう)―B
足三里(あしさんり)―C
湧泉(ゆうせん)―D

 東洋医学の考えでは、全身を気(エネルギー)と
 血(体液)が循環して身体のバランスが保たれて
 います。
 気血の通り道は経絡と呼ばれ、経絡が交わる
 ポイント、いわば交差点が経穴で、一般的 には
 「ツボ」と呼ばれています。
 経絡が何らかの作用で滞ってしまうと病に至ると
 いわれ、 これを改善するために、ツボ(経穴)に
 鍼や灸を施して気血の流れをスムーズにする
 のです。
 鍼灸は2000 年以上の長い歴史があるだけに、
 ツボについて国によって名称や位置に違いが
 生じていました。
 世界的に鍼灸への関心が高まるなか、
 WHO(世界保健機関)がこの問題に関与し、
 1989 年に名称が統一され、2006 年の国際会議
 で361 穴の位置が決まり、統一されました。
 これまでの各国のツボの位置が間違っていた
 ということではなく、鍼灸が統合医療の大きな
 柱として注目される現在、世界的規模で鍼灸の
 メカニズム研究や臨床研究を推進するための
 座標を整えたということになります。
 2008 年5 月には「WHO 標準経穴部位公式版」
 (英語版)が発刊され、2009年1月末に
 日本語公式版が発刊予定です。
 親指と人差し指の水かきの間で骨に近いところ。
 頭痛や歯痛など、痛みがあるときによく効くと
 いわれています。
 手のひら側の手首のしわの中央から肘に
 向かって指幅3 本分のところ。
 消化器系の症状の軽減に有効と
 いわれています。   
 足首の内側、くるぶしから指幅4本
 くらいのところ。
 生理通や冷え症などに有効といわれています。
 膝頭の外側、膝から指幅4 本くらいのところ。
 非常に応用範囲が広く、有用なツボで、
 胃に気力がないときに生命エネルギーを
 送り込んでくれるといわれています。
 足の裏、第2 と第3 の指の骨の間で、
 少し窪んだところ。
 身体全体の疲れに有効といわれています。

広がる鍼灸の可能性

スポーツ鍼灸

メタボリック・シンドローム

アレルギー性疾患

美容鍼灸・婦人科系疾患

動物と鍼灸

 2000年以上の歴史を持つ鍼灸治療はその
 時代に応じて様々な疾患治療に効果をあげて
 きましたが、最近は新たな分野への可能性に
 業界の内外から大きな関心が
 寄せられています。
 スポーツ鍼灸とは、スポーツ傷害の治療や
 コンディショニングなどを目的とした鍼灸療法を
 いいます。
 現在、スポーツトレーナーといえば、
 プロ・アマチュアを問わず、様々なスポーツ現場
 でアスリートを支える重要な立役者として
 広く知られていますが、その多くが鍼灸師の
 免許を有する人たちです。
 社会の変化とともに未病の考え方が広まるなか、
 健康づくりのための運動習慣が
 重要視されています。
 今やスポーツ鍼灸は、アスリートの世界
 だけでなく子どもからお年寄りまで、
 幅広い年代の人たちの健康スポーツや
 介護予防の領域においても、大切な役割を
 担っているのです。
 記憶の片隅に残っていませんか?
 「耳ツボ・ダイエット」のこと。ワーッと盛り上がり
 消えていった、ある種ブームのひとつであった
 ことは確か。
 あの「耳ツボ・ダイエット」って何だったのか。
 あの当時はまだ医学的な検証も少なく、
 特に西洋医学の世界では認められていなかった
 のは事実ですが、やせているのにもっとやせたい
 という、自然の摂理に逆らう女性たちの願望を
 瞬時に満たすダイエット法ではなかったようです。
 でも、本当に肥満の人や、最近話題のメタボリック 症候群対策として、鍼が有用であるということが、 マウス実験や人での検証で明らかになって
 きました。
 世界中で都市化が進み、ストレス、アレルギー、
 慢性疲労など、先進国特有の身体のトラブルや
 生活習慣病が増加しています。
 薬物投与や外科治療で対処してきた西洋医学
 だけでは治せない、病気ではないけれど
 「なんとなく不調」、あるいは原因が分からない
 症状に悩まされている人々が、
 子どもから高齢者まで、幅広い年齢層で
 増加しています。
 最近では、鍼灸がアレルギー性鼻炎、
 アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの疾患に
 有効との報告が増えつつあり、そのメカニズムを
 解明する研究が進められています。
 “きれいになるためには全身の凝りや
 バランスを直す”という考え方を中心に、
 ダイエットやしみ、シワなどの改善にも鍼灸を
 利用する人が増えていると聞きます。
 また、美容や健康、特に女性の月経不順の
 改善をめざす冷えの改善に、鍼灸は有効だ
 ということです。
 今や家族の一員として重要な存在となっている
 ペットの治療に、マッサージとともに鍼灸にも
 関心が寄せられています。
 米国や英国を始めとする世界の様々なメディア
 で、獣医の分野で鍼治療をペットの代替医療
 として積極的に取り入れる動きが広まっている
 ことが紹介されています。
 人間に効果のある鍼治療をペットにも積極的に
 受けさせたいと考えているペットオーナーが
 増えているそうです。

 国民のための鍼灸医療推進機構が、
 広く一般の方々に鍼灸の総合的な情報を
 分かりやすくお伝えするポータルサイト
 「鍼灸ネット」より
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